川越町当新田の夏祭り

local summer festival
太鼓の音が…ちょっと怖いよ

今日は「いもちまつり」でした。

「いもち」は、漢字で書くと「稲熱」です。稲熱病と言えば、茶色くなってしまう稲の代表的な病気。イネいもち病菌というカビの一種が、多湿や日照不足により植物の組織内に侵入することで発生するんだそう。
カビのお祭り…?
いえいえ。
ずっとずっと昔、虫による害は、不幸な死をとげた人の怨霊と考えられていました。平安時代末期の篠原の戦いにて、平家の武将が乗っていた馬が、田んぼの稲株につまずき、平家の武将が落馬。その瞬間を見逃さず、源氏の武将が討ち取りました。その時の恨みゆえに、稲につく害虫と化し、稲を食い荒らすようになったという伝承があるそうです。
そんな訳で、神社で法要をした後、夜間にたいまつを焚き、大きな太鼓を叩き、鉦を鳴らし、大きな声で唱え事をしながら街を練る神事となったと考えられています。
「なーるぞえー」「よーいよーい」という掛け声が、意味不明だなぁと思っていたのですが、何かしら呪文のようなものなのですね。

コロナ禍は中止となってしまった「いもちまつり」。昨年に引き続き、今年も和気あいあいと行われました。
伝承者が少なく、問題点も多く抱えていますが、後世に引き継いでいけるよう、積極的に参加したいな!と思いました。

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