うちの漁網はこうやってできています

Let's explain the manufacturing process

うちで製造しているのは、刺し網漁で使用する漁網です。
細いナイロンの糸(テグス)を使用した漁網のみを専門に、昔ながら手法で、丁寧に作っています。
ちなみに、このテグス(天蚕糸)。現在はナイロンなどの化学繊維ですが、かつてはヤママユガ科の蛾「テグスサン(樟蚕)」の幼虫の絹糸腺からとった絹糸から作られていたそうです。

さて話を戻して、製造工程を紹介します。

まずは、漁網を編むための大きな機械「編網機」にかけるための横糸を、文銭と呼ばれるボビンに巻き付けていきます。

次に、編網工程。大きさや網目のサイズなどを設定し、縦糸と横糸を結ぶことで、網目状にしていきます。

編網機から外し、1つずつ絡まないようにまとめて、染色工程へ。

オーダーいただいた色に仕上がるように、染料を調合し、染色釜で加熱。濯ぎ洗いをして、脱水をかけたら、最後に樹脂加工を施します。

この後、全ての網を検品していきます。色むら、破れや編みムラなどを目視でチェックし、クリアしたものだけが最終工程へ。

サイズを確認し、圧力釜で熱処理をします。
つやつやキラキラに仕上がったら、畳んで完成です。

言葉に書くとこれだけのことですが…。それぞれに職人さんがいて、微調整を繰り返しながら美しく完成したものが、商品として出荷されていきます。

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